コラム

せ 切ないね・・・むなしいね・・・悲しいね・・・。

切ないね・・・むなしいね・・・悲しいね・・・。

つい最近、そんな気持ちになる出来事があった。
看護学校を卒業してから、「小規模多機能ホーム・陽のあたる家 おらとこ東」の夜勤を定期的に受け持つことになった。
その担当の、夜勤の日のことである。
おらとこ東は、宿泊定員は最大5人。その最大のお泊りの日。
介護度は、要介護度5―1人・要介護度4―1人・要介護度3―3人の計5人である。
介護度が重い人ほど手がかかる・・・はあるかもしれないが、認知症の度合いが大きな要素に考えられると思う。宿泊の5人は全て、認知症の症状がある人達である。
その認知症があり、なおかつ、足が丈夫で動き回る人に対する対応が心にかかる。
普段のかかわりの中で、認知症である事をわかって接しているはず・・・なのに、仮にその心にかかることだと思う人をMさんとしよう。
昨年の初めくらいは、おらとこ東に来所されるのもご自分で好きな時間に歩いて来られていた。が、最近は認知度が進み、ご自分で歩くことは出来るが、見守りは必要になってきた。ここ何ヶ月間か前からは、ご家族が仕事前に送ってこられるようになった。
日中も「なんか仕事ないかい」とか、「手伝うことないかい」など、じっとはしておられない。
その度ごとにスタッフは工夫して、いろんなことをお手伝いしてもらうようにしている。
そんな中、切なくなったのは私の夜勤のときの出来ごと。
就寝時間が来ても寝ないのはいいとして、動き回りながら眠っている人を起こそうとする行為には少し困った。それともう1つ、本当に切なく愕然としたことがある。
認知が進んでいるとはいえ、私の顔やもろもろのことを判別できるのに、夜中トイレに行きたいというので案内すると、トイレの中に入り便器を目の前にしても、「トイレにいかなくては・・・」と何度も繰り返す。
「ここがトイレですよ、ほら便器はここでしょ」と伝えるも、「便所に行かなくては」の繰り返し。それからと言うもの、あちこちの押入れを開けたり、とんでもないところを「便所ここ」と言ったり。
それを繰り返している間、だんだん私の心が切なく、苦しく、悲しくなってきた。
いままでお元気で、ニコニコと笑顔が素敵で、「あんた、わし草むしりだけは上手だから、何時でも言ってえ」と話していたMさん。
起きていて一緒に寄り添うことはなんでもないが、大好きだった方が老いていくこと、忘れ去っていくそのさまを見ていること。切ないと感じる私はおかしい???
そして、私の接し方、対応が悪いのでは・・・と、自己嫌悪に陥る。
いまだに答は出ていない。皆さん、どうしていますか?
私のような気持ちになったことは、ありませんか?
「おらとこ東」では、各自持参される薬以外は服用していない。
少人数なので、寝ないで一晩中起きている人にも、とことんお付き合いする。
老いていくこと、忘れ去っていくこと、頭で分かっていても、なんと切なく悲しいことか。
そう思ってしまう、私が駄目なのか?やがて自分も辿る道ではあるが・・・。
もっとMさんに対して、適切で心が辛くならない接し方があったのでは?あるのでは?と、いまも胸が痛い。
看護や介護の皆さま、是非、いいアドバイスを頂きたい。
10人が10人、決して同じではない。当てはまる事例、当てはまらない事例、いろいろだとは思うが、ぜひ、教えてほしい。
最近あった、本当の話。
自分の用で、外に出かけた。車を走らせていて突然ふっと、不安に駆られた。
「今、私はどこに向かって行こうとしているのか?」解らなくなってしまった。
が、ものの5秒位(多分)で、行き先は思い出した。
これが『老いる』と言うことなのかもしれない。実感した。
年齢も50歳を過ぎ、高齢者と言われる年齢に近づくと言うことは、死に近づいていると言うことである・・・と、考えている。
だからこそ、生まれて生きて、自分がこの世に何を残せるか、何をしてきたか、自分の証を少しでも足跡として刻むことが出来るのなら、と、残りの人生を少し無謀かもしれないが、がむしゃらに生き続けている自分がいるのかもしれない。
たくさんの迷惑をかけながら。
生かさせていただいている感謝を感じながら、もう少し頑張らせてもらおうかな!!!
今回は少し長くなってしまったが、未熟な私にアクセスしてみてね。
楽しみにしていま~す。心はいつも18歳の野入です。






コメント一覧
 

記入者:よし  投稿日:2009年04月09日 

はじめまして「よし」です。コラム楽しく読んでいます。
 大切な人がどんどん認知症が進んでいくのは切ないですね。でも自然なこと、気持ちに寄り添い時には代弁者になりながら、トンチンカンを笑い合えるような場を作ることができたらよいですね。
 トイレがわからなくなってきたとの事、まずは現在・過去の生活習慣や排泄へのこだわりなどの再アセスメントから始めたらいかがでしょうか?
○現在と過去の生活習慣
・トイレの呼び方は?(トイレ、便所、お手洗い、かわや)
・和式、洋式?
・男性なら立小便も・・・
・便器の色は
・トイレの場所は家のどの辺
・「トイレに行かなくては・・・」の本意は?単に便所に行きたい!ではなく、失禁を気にしているのでは?
○おらとこ東さんでの現状は
・日中は迷わない?
・トイレの場所はわかりやすい?(昔トイレは家の奥の暗い場所にあった・・)
・トイレの表示は(大きさ、呼称、高さ、明るさ)
・トイレまでの照明は適切か?
・トイレ内の照明は適切か?
・誘導方法・時間は適切か?
色々な情報から原因を推測、より適切なケア方法を見出せればよいですね。続く→

 

記入者:よし  投稿日:2009年04月09日 


○たとえば
・その人の排泄習慣に合った環境作り
・表示や呼称の統一
・夜間トイレや廊下の照明はつけっぱなし
・廊下の照明は明るく、トイレまでの案内表示(矢印や「便所はこちら」などの貼り紙)をわかりやすく(夜間だけ表示を貼る)
・トイレ内の照明はまぶしすぎない
・便器と壁や床のコントラストをつけ、認識しやすいようにする(カバー)
・排泄パターンを把握し適切な誘導
・心理的要因からトイレを気にしているなら、軽失禁用の小さいパットや軽失禁用ショーツの使用を検討
生活の場の雰囲気を壊すような事は避けたいですね。

以上、参考になるかどうか分かりませんが、良い方法が見つかればいいですね。
排泄ケアの方法は多様です。一人の人にいくつものケア方法があると思います。少しでも安心して過ごしていただけるよう、試行錯誤で良い方法を見つけていくしかないですね~~ファイト!!!

 

記入者:NPO法人 おらとこ  投稿日:2009年04月10日 

よしさん、ありがとうございます。的確なるアドバイス、感謝します。細かくコメントいただき、とてもいい参考になります。スタッフとも一度、検討してみます。本当にいろいろとありがとうございます。おらとこ東は民家改修型なので、普通の家と同じ雰囲気です。でも、本人からするとやっぱりよその家ですよね。ご家族の方も、夜は特に大変のようです。アドバイスをお知らせしておきます。アセスメントもいろいろと工夫してみます。一人でも二人でも読んでくださってると思うと、とても嬉しいです。今日も少し前にお泊りの人と、昔話をしてきました。生き生きとした顔で、よく覚えています。そんなみんなは素敵です。この仕事を選んでよかったなあ~と、嬉しくなる時間です。これからもいろいろと教えてくださいね。書く元気が出ました。わくわくかーさんともども、よしさんもこれからもよろしくね。感謝。またその後のことを、ご報告しますね。ありがとう!!!

 

記入者:わくわくかーさん  投稿日:2009年04月12日 

美津恵さんお早うございます。利用者さんと長く付き合っているとどんどんレベルが下がっていかれる方は、いらっしゃいますよね。私も 同じ施設に10年以上勤めているので沢山の人を見送ったり
歩いていた方が、寝たきりになったり・・・を見てきました。私としては、そのときの状況を楽しむようにしていますね。だってどんな状態になっても美津恵さんもその方が好きだから悲しくなるんですものね。

 

記入者:NPO法人 おらとこ  投稿日:2009年04月13日 

わくわくかーさんへ。こんばんは。長く勤めれば、わくわくさんの仰るとおりですよね。私もまだ5年と少しですが、やっぱりお見送りさせていただいた方は何人かおられます。そう、大好きな方がこの世にお別れを言って、去っていくと言うことはご縁のあった人であればなおのこと悲しいのです。が、わくわくさんのお考えのように、楽しむと言う意見もありかもしれませんね。この仕事にはつき物ですものね。人が大好きなんですよね。お互いに。わくわくさん、いろいろと教えてくださいね。私の先輩ですもの。また、私の感じたこと、書き込みますね。桜がきれいでしたね、今年。おらとこやおらとこ東では、一週間、「桜ディー」でしたよ。

 

記入者:わくわくかーさん  投稿日:2009年04月21日 

美津子さんこんばんは、お久しぶりです。私の職場の周りにもソメイヨシノが植えてあり隣には、保育所まであるので保育園の園児たちと一緒にお花見散歩をしたりしていました。テラスに椅子とテーブルを出しておやつを楽しんだり・・・ささやかですが春を楽しみました。五月になれば近くの植物園に薔薇を見学しに行こうかと計画中です。


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